お知らせ

自己免疫疾患治療薬「AK1910」の第Ⅰ相臨床試験開始について

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2023年11月8日

  旭化成ファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:青木 喜和、以下「旭化成ファーマ」)とSBIバイオテック株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:入江 健、以下「SBIバイオテック」)は、このたび、自己免疫疾患治療薬である抗ホスホリパーゼD4(PLD4)抗体「AK1910(SBI-3150)」について第Ⅰ相臨床試験を開始しましたので、お知らせします。

  本剤は免疫システムの司令塔と呼ばれるpDC(形質細胞様樹状細胞)1)、および活性化B細胞2)に特異的に発現するPLD4を標的とするファースト・イン・クラスのモノクローナル抗体で、pDCと活性化B細胞を同時に殺傷することで、副作用が少なく薬理効果の高い自己免疫疾患治療薬となることが期待されます。

  旭化成ファーマとSBIバイオテックは、本剤について2020年3月に独占的ライセンス契約を締結し、旭化成ファーマが全世界における開発・製造・販売等を行うための独占的な実施権を取得しています。

  両社は本開発を通じて新たな治療の選択肢を提供することで、人類の健康福祉に貢献することを目指してまいります。

1)pDC(plasmacytoid dendritic cells, 形質細胞様樹状細胞)
pDCは、免疫システムを構成する免疫細胞の1つであり、自己免疫疾患の発症に重要な役割を担っていることが明らかになっています。
2)B細胞
B細胞は、リンパ球の一種で、異物の存在により活性化を受け、抗体を産生することにより、免疫効果を発揮します。自己免疫疾患患者では、活性化B細胞による自己抗体産生が疾患に関連することが知られています。

以上

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