ビジョンと事業概要

当社は、患者のみなさまが健常者と同様に食事や外出をしたり、希望ある日常生活を送ったりすることができる社会作りに貢献できる革新的新薬を開発します。

ビジョンと事業の概略

現代は医薬の飛躍的な進歩により長寿の時代を迎えておりますが、未だに治療困難な難病も多く存在します。既存の治療法がある場合でも、標準的ながん治療では痛み・嘔吐や脱毛などの肉体的・精神的苦痛を伴うケースが多く、長期にわたる入院により就労不可となるという社会的な問題も発生しています。自己免疫疾患も病態を抑えるための既存治療法には強い副作用があることが良く知られており、QOL(Quality of Life、生活の質)の維持が非常に大きな課題となっております。

当社は、このような患者のみなさまが健常者と同様に食事や外出をしたり、希望ある日常生活を送ったりすることができる社会作りに貢献できる革新的新薬を開発します。

当社はこのビジョンの実現のために、先に述べた核酸樹状細胞を軸とした低副作用で薬理効果の高い分子標的薬免疫調節薬の研究開発を進めています。

世界的な研究ネットワークと開発力

免疫分野における世界一流の研究者をアドバイザーとして迎えており、これら アドバイザーにより構成されるサイエンティフィック・アドバイザリー・ボードを通じて研究開発のスピード・精度を保てる環境にあります。特に免疫制御・樹状細胞分野での実績をもつ社員が在籍しており、世界で稀有な地位をもつ会社だと言えます。当社取締役ならびにアドバイザーの世界的な信用とネットワークを通じて海外企業との提携がスムーズに進むなど、グローバルな展開が可能となっております 。

当社は研究開発型のベンチャー企業であり、大手製薬企業のように多数の事業部にそれぞれの専門的人員が在籍しているわけではありません。特に、研究開発型ベンチャーにとって医薬品開発の最大の難関は、莫大な開発資金を必要とするヒトでの薬効と安全性を確認するための臨床試験(治験)です。

当社は、人的資源・資金を有効に使うために、この臨床試験をなるべく自社では行わず、パイプラインの早期開発段階でのライセンスアウトを事業モデルの中心としております。これには早期開発段階でも導出可能な非常に優れたパイプラインを開発することが必要であり、その実現には樹状細胞分野における世界トップレベルの研究開発力が重要となってきます。この点について、実際、当社は開発早期段階におけるILT7抗体 の導出を達成しており、早期導出モデルは実現可能なビジネスモデルであることが実証されました。今後も 高い研究開発力を維持し続けることで、早期ライセンスアウトを実現します。

一方で、大手製薬企業がベンチャーに求めるパイプラインの開発要求レベルが高く設定されていることは事実であり、特に核酸医薬は医薬品としての承認実績が少ないために、早期導出が難しい分野です。そのため、国からの補助金を活用した開発の推進を行い、開発費の増加を抑制しつつ大手製薬企業との提携を進める方針です。

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